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仮設ライブラリ 足場の歴史A   
   
 広重:東海道五十三次 「吉田」
  有名な広重の東海道五十三次のうち、七万石の城下町、吉田宿の図である。吉田は現在
 の豊橋である。この絵には、左側に豊川に架けられた吉田豊川橋、その遠方に鳳来寺山、
 右側には普請(補修)中の吉田城の城閣と足場とが描かれている。遠くの空の茜色、豊川の
 藍色は、広重特有の色使い。鏝を使って作業中の左官職人、足場の上から小手をかざして
 橋の上の往来を眺めている鳶の姿が、絵に動きを与えている。
 
 国輝 家職幼絵解之図
  この絵の作者は、一曜斎国輝(二代、天保元年〜明治7年)である。明治6年に、時の文
 部省により、「幼童家庭の教育を助くる為めに」として、いわゆる教育錦絵と言われる錦絵
 『衣食住之内家職幼絵解之図』が出版された。この絵は「住」に関する一連の絵の中の一
 葉である。(なお、「住」に関しては、[家屋の設計・割付]、[樵夫]、[筏による木材の運搬]、
 等々と続いて、この絵の[上棟]まで示されている。)これらの錦絵はいずれも、明治初期の
 様子が描かれているのだが、その姿は江戸期の職人の活動の様子そのままと言って良い。